外科疾患に
ついて
当院では、外傷や乳癌を含む一般外科と、胃癌や食道癌を含む消化器外科の診療を行っております。
一般外科
外傷
外傷とは、外部からの力(機械的、物理的、化学的な要因によって)によって生じた組織や臓器の損傷を指します。形成外科領域では、主に顔面や四肢において、骨、筋肉、腱、神経、血管などの外傷に取り組んでいます。この文では、特に日常生活で最もよく見られる皮膚や軟部組織の損傷(一般的には創傷と呼ばれる)に焦点を当てて説明します。
創傷は、受傷の原因や創傷部位の状態に応じて以下のように分類されます。
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切創(切り傷)
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擦過傷(こすり傷)
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裂挫創(皮膚が裂けた傷)
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刺創(刺し傷)
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咬傷(噛み傷)
以上のカテゴリーに分類され、それぞれ異なる治療アプローチやケアが必要です。
乳癌
乳がんは乳腺組織に発生するがんで、一般的には乳管からの発生が主ですが、一部は乳腺の小葉からも発生することがあります。さらに、乳腺以外の乳房組織からも発生する可能性があります。 疾患が進行すると、がん細胞は周囲の組織を侵食し、時には血液やリンパ液を介して転移することがあります。特に転移が起こりやすい箇所には、乳房の近くのリンパ節、骨、肝臓、肺、脳などが挙げられます。
消化器外科
胃癌
最近では、その発生率は減少傾向にあるものの、依然として日本人にとって一般的ながんの一つです。胃癌はピロリ菌の感染によって発症しやすくなることが明らかにされており、ピロリ菌感染率の低下や除菌治療によって今後も減少するでしょう。このがんは早期に発見し治療を行えば通常は効果的に治療できますが、進行し転移が発生すると、未だに予後は厳しい現実があります。
・主な症状:上腹部痛、体重減少、食欲不振など。
食道癌
食道癌は通常、男性で喫煙と飲酒をする方によく見られますが、飲酒歴のない女性にも発症することがあります。かつては進行した段階で発見されることが多かったが、内視鏡検査の精度向上により、早期発見の機会も増えつつあります。この癌は比較的早い段階からリンパ節転移が起こりやすく、手術でリンパ節を摘出する必要があります。
・主な症状:早期の場合、胸焼けあるいは無症状。進行すると胸部の痛み、嚥下困難など。
急性虫垂炎
・虫垂炎は、大腸の付属物である虫垂が炎症を引き起こし、膿をためる疾患です。通常、右下腹部に典型的な痛みが現れますが、場所がはっきりしない場合や、吐き気が主な症状となることもあり、注意が必要です。軽度の虫垂炎では抗生物質治療が効果的で、症状が改善しますが、炎症が重度である場合には手術が必要になることがあります。
・主な症状:上腹部痛から右下腹部痛、吐き気など。